2025/09/12 08:34
現在地元中学校のPTA副会長・地元郡PTA連合会長・県PTA理事という役をしております。
もちろん誰もやりたい人が居らず、運よくあみだくじにて引き当てております。
そして先日PTA全国大会があり石川県へ行ってまいりました。
正直PTA活動の報告よりも能登半島の災害復旧具合が気になって仕方なかったです。
ということで有料でツアーのようなプランがありましたが、
団体行動が苦手なので自家用車で行くことにして、
能登半島へ行ってまいりました。
観光協会へ電話すると、
かなり復興は進んでいるが珠洲市や輪島市あたりを走れば被害の大きさは分かると教えて頂きました。
実際走ってみると、
倒壊した建物は見当たらなかったですが、
屋根にブルーシートが掛かっていたり、
解体中の建物・崩れてしまった道路の復旧工事などを自分の目で見ることができました。
そして石川へ立つ前にお客さんに聞いていた「能登といえば七輪」
がどうしても頭から離れなかったので、
調べて工場へ伺いました。
今回伺ったのは、
能登燃焼器工業の舟場和夫さん
https://www.notonen.co.jp/

震災で工場は倒壊し復興を目指していた矢先に豪雨...
現場を見ましたが惨すぎました。
残念ながら先日、廃業手続きをされたそうです。
洞窟を掘って珪藻土を採掘し、
オーダーのサイズに合わせて切り出して成型後に焼きを入れ、
周りに化粧金属板を貼り付けた「切り出し七輪」
めちゃめちゃカッコいいです。

燃焼効率も良く料亭からのオーダーも多かったそうです。
残念ながらその採掘する洞窟が崩れて入り口が封鎖され、
その崩れた山が工場に被っていました。
その時の感情は簡単にこちらが想像できるものではないと感じました。
しかし倒壊を免れた工場に崩れた洞窟の山から切り出した珪藻土で舟場さんは炉を組み立てていました。
「もう歳だからこれは何年かかるか分からないが、
再開できたら少しずつ作れたら良いかなと思って。」
舟場さんの火はまだ消えていませんでした。
工場をぐるっと見せて頂くと、
地震・土砂・浸水に負けず残っていた唯一の完成品がありました。
思わずこれは譲って頂くことは出来ませんか?
と聞くと何に使うの?
と言われたので、
現在私は狩猟をして捕獲した獣を精肉しており、
イベントで鹿串を販売したりしています。
その鹿串をこの七輪で焼きたいです。
そう伝えると、
こういう人が来るんじゃないかと思って置いてたんだよ。
そう言って譲って頂くことが出来ました。
預かった自然の命を、
魂のこもった七輪で最高の鹿串を焼き上げたいと思います。
